トップカイザーサウンドオーディオクリニックの旅部屋の中にある全ての物が音と関係し合っている

部屋の中にある全ての物が音と関係し合っている



 日本人にはやっぱり旅館が良い


 京都から伊勢に入るのに栗東から初めて1号線を利用して亀山に向かったのですが、その大半は1車線で車はなかなか進みません。19時半までにチェックインしなければ夕食は衛生上の理由で出せないとあり、食事代がフイになるかもしれないので気が気ではありません。

 伊勢自動車道に入って遅れを大分取り戻し、夕食には何とか間に合いました。そして次から次に出て来る活きの良い伊勢海老料理を充分に堪能しました。泊っても普段はビジネスホテルですから、今回の鳥羽の温泉宿は久しぶりに身も心も日本人に戻らせて貰いました。日本人にはやっぱり旅館が良いですね!。


 朝熊山に登らずして伊勢参りにあらず


 当日は朝食を早めに済ませ、パールロードをドライブ、その後J.Uさん宅へ伺う為にナビをセットしますと途中で朝熊山(あさまやまと読む)ハイウェイ経由で誘導されたのです。わずかな距離のはずなのに「1,200円は高いなぁ!」とつい愚痴をこぼしましたが、しばらく車を走らせているうちになるほど1,200円の価値は充分あると思え始めたのです。

 途中で何度も車を止めて伊勢湾の美しい景色を撮りました。その景色は瀬戸内と似たころがあり心和みます。標高555メートルの山頂は360度のパノラマ眺望が素晴らしく、晴れた日にはアルプスの山並み、夏の日の出は富士山のふもとから出るそうです。そこに書かれてあった碑には「朝熊山に登らずして伊勢参りにあらず」とあります。日本の全てが見渡せるこの伊勢はやはり神の国です。

 山の木々は色彩豊かでブロッコリーやカリフラワーのようにモコモコと栄養たっぷりにプリプリと光り輝いているのです。「水」、「土」、「空気」三拍子揃ったこの伊勢の地は生き物に霊気を宿らせる力があるようです。伊勢人は世界有数の人間だと確信しました。とにかく顔の表情が良いのです。



 「伊勢の地」と「ローゼンクランツ」はハーモニー


 フェーズプラグ(RK-PP)との出会いで、一気にローゼンクランツに目覚めたと仰って下さるのは三重県のJ.Uさん。たちまちの内にB&W専用インシュレーター「RK-BW」、電源タップの「ナイアガラJr.」、電源ケーブル「AC-1S(8NLimited)」、ジャンパーケーブル「JP-105」、壁コンセント「HBL-8300(BROWN)」とお買い上げ頂きました。

 その理由は簡単。ローゼンクランツ製品が増える度に音楽性が上がってくる訳ですから、それは音楽を愛する人に共通のパターンなのです。途中からは日頃懇意な三重市のサウンドエースさん経由に変わりました。そのサウンドエースさんもローゼンクランツ製品の性能を気に入って下さり、最近は沢山のお客さんにお薦め頂いております。

 その伊勢の地の銀行ですが、これが「1カイザー」なんです。意味が分かりました?。そうです、「百五銀行」なんです。


 臨時カイザー講習会の始まり


 観光に浸っているうちに約束の時間に少し遅れたようです。玄関口には数人の人が出迎えてくれていました。更に驚いた事に部屋に通されると別に5人ほどの人達が私が来るのを楽しみに待っていてくれたのです。急きょ、カイザー講習会の始まりです。

 こんなに大勢の方にお集まり頂いたのですから、普段経験した事のない内容についてお話しするのが一番だと思います。今日は感覚の鋭い息子も連れて来ておりますので、彼にこの部屋とこのシステムがどのように関係し合っているのかクリニックさせてみたいと思います。

 「さて、何から手を付ける?」。

 『このテーブルの組み換えからやってみたいと思います』。

 『この部屋の中にある物全てが音と関連しあっております』。

 『特にこのテーブルは部屋の真ん中にあって、

 スピーカーの振動を最初にモロに受けるものですから

 影響が大きいのです』。

 『幸いにこのテーブルは組み立て式ですから、

 出来るだけ音が良くなるように組み替えてみたいと思います』。

 『組み直した後の音をお聴き頂ければ、納得して頂けると

 思いますので楽しみにしていて下さい』。


 20分位掛かったでしょうか、

 組み直したテーブルを元の位置に置いて聞き比べです。

 出て来た音に皆さんビックリ!。

 誰彼構わず、顔を見合わせては口々に感想を述べ合っています。

 その顔は「ハトが豆鉄砲を食らったような顔」と形容される言葉がピッタリです。

 『スピーカーからは良い音が出ていたのですが、実際に音が耳に届くまでには部屋の中にある色々な家財道具等の反射拡散の影響を受けた後のものだという事が今の実験でよく解って頂けたと思います』。『言い換えれば、「好影響」と「悪影響」があるという事になります』。


 スピーカーの左右を入れ替え


 次に目を付けたのは、左用に適したスピーカと右用に適したスピーカーの話です。メーカーとしてはその区別はしていませんが、結果としてパッケージングの組み合わせには3つのパターンが存在するのです。左用が二つの場合、右用が二つ、幸運にも左右のペアーが取れている物。

 そういった現実があるのならば、より良い音になるようにセッティングしてやろうというのが「カイザー流」の考え方なのです。今日の場合は幸運にも左右のペアリングが取れていたからお話したのです。その結果はより一層拡がりのある良い音になりました。


 PB-BIG JAZZの威力

 良い音が奏でられる基本的な条件が揃った後は、コンポの下にインシュレーターを入れてやると圧倒的に累乗倍に音が良くなります。手始めにCDプレーヤに入れてやりますと、今まで聞こえなかった音が一杯出て来るようになります。

 次にプリに入れると、音のグレードや品格が上がって来ます。もう半ば中毒状態のようですが、最後にパワーに入れてやると、奥行きや広がりの空間描写が見えるほどまでに音が成長してくるのです。この世界を知ったJ.UさんはBIG JAZZを9個即導入されたのです。


 お礼


 ----- Original Message -----
 From: J.U
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Tuesday, April 20, 2004 12:00 PM
 Subject: お礼


 お世話になります。

 三重県 伊勢市のJ.Uと申します。

 先日は、遠路伊勢の拙宅にお越しいただき有難う御座いました。

 セッティングでこんなにも変わるのか驚きました。

 (特にテーブルです)。

 当日は夜12時頃まで音楽に浸り、あらためて、カイザーマジックの凄さに感服致しました。

 しかも、リファレンス(原器)のインシュレーターまでお借りできまして、有難う御座います。

 これからも、アドバイスをお願い致します。


 SP-AT(8NLimited)のレポートです。


 ----- Original Message -----
 From: J.U
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Wednesday, May 19, 2004 4:32 PM
 Subject: SP-AT(8NLimited)のレポートです。


 お世話になっております。
 三重県 伊勢市のJ.Uと申します。

 先日は、ジャンパーケーブル・SP-AT(8NLimited)に関しましてアドバイスをいただき有難う御座いました。

 「サウンドエース」松家様の協力を得て取り付けることが出来ました。お礼を申し上げます。

 『SP-AT(8NLimited)のレポートをお送り致します。』

 高橋真梨子のボーカルには驚きました。
 彼女のしなやかで抑制の利いた歌声は、まるで生そのものです。
 SP-ATは、彼女の音楽表現力を一段と引き出してくれました。

 シェリングのバッハも音の広がり、間接音の響きが、私のイメージしている真空管アンプ(温かく、柔らかい)の様です。

 それに加え、弦楽器の響きにキレも出て申し分有りません。

 クライバーのブラームスは、一段とスケールが大きくなりました。
 ブラームス特有の分厚い低音に加え、ホルン・木管楽器のメロディーが柔らかく響いてくるのです。

 ボリュームを上げても、トゥッティのffで全くうるささを感じません。
 音楽が部屋中に満ち溢れるのです。
 これが、ウィーン楽友協会大ホールの音でしょうね。

 「サウンドエース」松家様も、「ん〜、これは参った。」と言ってました。
 SP-AT(8NLimited)は、特にボーカル(声楽)で抜群の効果がある様に感じました。
 貝崎様の不思議な作品SP-AT、どうも有難う御座いました。

 前回はインシュレーター、今回もSP-AT(8NLimited)と、無理なお願いばかりで申し訳有りませんでした。

 これからも、宜しくお願い致します。


 
2004/07/22 二度目の訪問

 サウンドステーションUの威力


 東京試聴室のデモ用として用意したサウンドステーションの新型タイプUだったのですが、日曜日の仕事がどうしても空きが出来てしまったので、急きょ伊勢のJ.Uさんに電話して予定変更です。東京、広島間の道中サウンドステーションのセッティングに寄れるようであれば是非お願いしたいと聞かされていたのです。

 事前に聞かされてはいましたが、またお友達を数人集めて下さっていました。J.Uさん宅で二度目のセッティングにわか講座に発展しました。目の前でサウンドステーションを組み上げながら、ウェブ上では公開出来ないような設計の裏話を中心に興味が湧くように音の効果のほどを確認して貰いました。


 サウンドステション導入後のその歴然とした音の差に皆さんただただ驚くばかりです。部屋の寸法比が音の良いように最初から出来ていないのが常ですが、J.Uさん宅とて例外ではありません。オーディオ専用ルームになれば、下手をすると内装だけでも200万円は掛かってしまうかもしれないほど高いのが相場です。それも出来上がってみない事にはその効果のほどを確認する手立てはどこにもありません。


 オーディオ専用ルームより優れた数々の能力


 そんな博打的な方法よりも、ペアーで24万円のサウンドステーションを導入して頂くだけで、専用オーディオルームを作るより間違いなく魅力ある音の保障が出来る方式なのです。それも置くだけの物ですから、別の部屋にでも移設出来るのは勿論の事、引越し先にも簡単に持って行けるのですから一石二鳥どころか三鳥も四鳥もです。

 その音の秘密はカイザー寸法による絶妙な和音設計にあります。表木は縦が630ミリの幅が525ミリです。そのボードの厚さは31.5ミリで下の根太材の21ミリと合わせるとカイザー寸法の52.5ミリになります。また、根太材の幅に至っては63ミリですから表木との関係が1/10にあります。そしてその幅と厚みは1/2にあたる1オクターブ関係です。


 このように最初のスピーカーから発せられた音楽振動が、ピアノに採用されている共鳴弦の52.5ミリの長さとイコール関係ですから、自ずと部屋の床や壁に美しい響きの和音構成になるような影響を及ぼすのです。いわばドミノ倒しのような効果と思って頂ければ間違いありません。

 従いまして、その強みは例え床が畳であろうと、カーペットであろうと、フローリングであろうと問題にする事はありません。


 ケーブル関係の提案


 その後はプリとパワーにACケーブル/AC-1S(8NLimited)を繋いで聴いていただきました。更なる提案は2005年版ケーブル大全で発表したばかりの役割分担ピンケーブルの試聴です。DAコンバーターとプリアンプ間に使うスターターとしてのPIN-OCEAN、プリ、パワー間用に開発したクローザーとしてのPIN-MESSAGEのペアー試聴もして頂きました。


 御礼(サウンドステーション)


 ----- Original Message -----
 From: J.U
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Monday, July 26, 2004 1:10 PM
 Subject: 御礼(サウンドステーション)


 御世話になっております。
 三重県伊勢市のJ.Uと申します。

 先日は猛暑の中、再度拙宅にお越しいただきまして有難う御座いました。貝崎様から「新型サウンドステーション」セッティングのお話をいただき、思わず心の中で「ラッキー!!」と叫んでしまいました。サウンドステーションは、以前から気にはなっていましたが、自分でセッティングした場合、今の音楽バランスを上回われるか自信が有りませんでした。

 貝崎様に組立て・セッティングしていただいたサウンドステーション上のB&W802から出てくる音楽は、今迄以上に響きが豊かで、高橋真梨子のボーカル、シェリングのVnが、パワ−の有る凄いスピードで耳に届くのです。(速球投手の伸びの有るストレートがホップする感じです。)岡城千歳のワーグナー(ピアノ編曲集)を聴いた時、段々小さく消えていく音符。弱音の美しさを感じることが出来ました。サウンドステーション導入は大成功!!です。

 初めて体験しました友人達も、カイザーマジックに感心したり、驚いたり。少しずつでは有りますが、カイザーファンが着実に増えていくことと思います。また、今回もACケーブルAC-1S(8NLimited)の希望をかなえて下さり有難う御座いました。クロザー(役割分担ピンケーブル)の追加で躍動感と低音の厚みが増しました。

  また、お目にかかれる日を楽しみにしております。
  どうも有難う御座いました。


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